最初で最後の大喧嘩?その2

最初で最後の大喧嘩?









賽は投げられた。いや、現実は投げられたのはしゃもじだ。

妻の大声としゃもじが床にたたき付けられた音で、子供たちも気がつく。

 

どうしてそんなに怒ってるんだ?」と最近の無言期間について妻に聞く。

前からいろいろ積み重なってるんだよ!!」と妻。

 

妻はここ一週間ずっと具合が悪かった。

でも持ち前の責任感で、仕事にも穴を開けず家事も率先してやってくれていた。

普段は私も出来る限り家事と子供の保育園の送り迎えなどやっていたが、

ここ数日は妻に甘えてしまっていた。

そして、私は歳の割には安月給で、さらに仕事の休みも少なく、拘束時間も長かった。

家に渡せるお給料も少なかったのだ。

それに対しては何年も妻と話をし、説得をし、我慢をしてもらっていた。

 

 

今となっては非は自分にあったと分かる。

しかし、ここ半年ほど溜まりに溜まったものが出てしまっていたので、

私も冷静さを欠いていた。

負けじと私も妻に反論した。

妻は泣き、そして怒っていた・・・。

 

もう出てってよ!!」と妻が言う。

お前が出ていけ!!!」と怒鳴る私。

妻に対して怒鳴ったのはこれが初めてでした。

ヒートアップする二人、そして・・・

分かりました。出ていきます。」と妻。

長女は連れて行きます」という妻の言葉に疑問を感じた。

なぜ長女だけ?それは長男はいらないという意味か?

確かに妻は事あるごとに”長女は”という言葉を使っていた。

疑問は怒りへと変わった、刹那の内に。

お前一人で出ていけ!!」と再度怒鳴る私。

私は子供は二人とも渡さない、いや、こんな時にも”長女は”なんて言い出すやつに渡せないと思い、長女の取り合いになってしまった。

 

当然、泣く長女。しかし妻は引かない。

そのとき、立てかけてあった姿見が倒れガラスが割れてしまった。

大きなガラスの割れる音。泣き叫ぶ長男と長女。

私はこの地獄絵図のような瞬間を忘れない。

そして、地獄をわが子に見せてしまった自分に後悔している・・・。

 

このままではまずい

幼いわが子の体を傷つける訳には行くまいと、身を引いた。

妻はだいぶ興奮している。はっきり言って何をしでかすか分からない。

妻は私と知り合うずっと前、自分で手首を切ったことがあったそうだ。

妻の両親からは結婚する際に、妻は精神的に弱いという言葉も聞いていた。

最悪のケースは免れたい。どうすれば・・・・。

 

私は玄関に走り、隣の部屋に住んでいる私の両親に助けを求めようとした。

両親は出かけようとしていたところだったので、直ぐにつかまった。

部屋へ招きいれ、地獄絵図のような部屋を見て戸惑う両親・・・。

 

両親に事情を説明しようにも、

・割れたガラスによって何か起こらないか・・・

・両親を招きいれてしまった事を後悔・安堵している

・子供たちが異常なほど泣き叫んでいる

このような状況の中、冷静でいられるはずもなく、

こいつがまたカネ・カネ言ってるんだよ!!」と恐らく一番言ってはいけない言葉を伝えてしまった。

 

妻にはまさに、ケンカを収めるために両親を呼び告げ口をした夫と思われたんだろう・・・。

本当に情けない。

 

その後、更に最悪の状況は続く・・・・。









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